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Organic resin HRC technology
有機HRC樹脂塗料とは
「有機HRC樹脂塗料」とは
これまで有機化合物の宿命であった紫外線劣化を抑えるため、劣化因子“ラジカル”を制御する技術や、無機素材をハイブリッドさせた塗料など、さまざまな塗料が研究・開発されてきました。
建築用塗料は、現場調合、現場施工、常温硬化、作業性、コスト、環境配慮など多くの制約があります。「有機HRC技術」は、それらの制約条件をクリアしながらタテイル(無機塗料)を越える耐候性を実現するために、追究し組み立てられたパーフェクトな配合設計技術です。
従来のラジカル制御技術を超越する高いレベルで設計することにより、無機素材に依存することなく有機素材の持つポテンシャルを最大限まで引き出すことを可能にした、建築用塗料の新境地にして集大成とも言える塗料です。
有機HRC樹脂塗料の定義
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酸化チタンの
「新」多重処理
光安定剤、紫外線吸収剤の
高配合と長寿化
3重構造酸化チタンの中でもラジカル制御効果に大きく貢献するSiO2を見直した新しい処理方法を採用し、従来品をはるかに凌ぐ耐候性を実現。
コストを惜しむことなく試作配合を繰り返し、その効果を最大限に引き出すレベルまで配合。また、ブリードアウト対策として配合処方の段階から徹底的に見直し、長期的な効果維持を実現。
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有機トリプルレジン
ウレタン、シリコン、フッ素それぞれの優れた特性に着目し、全く新しいカスタムハイブリッド素材を開発。これまでにない、強靭で密着性に優れた耐候性の高い塗膜形成を実現。
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有機顔料の制限
耐候性に不安のある有機顔料(青・黄・赤・緑)を可能な限り使用せず、退色不安を払拭。耐変色性に優れ長期的に建物を美しく保つことを実現。

高次元“新”多重ラジカル制御技術

新しい多重処理法により耐候性に最も特化した酸化チタンを採用し、
従来品をはるかに凌ぐ超ラジカル制御[High Radical Control]を実現。
多重ラジカル制御形酸化チタン
自動車や重防食等の極めて高い耐候性が求められる分野で使用されている多重ラジカル制御形酸化チタンを、住宅塗装分野に於いて業界に先駆けて採用しました。これにより従来品を凌ぐ耐候性を実現しました。
一般的な白顔料
発生したラジカルにより塗膜が破壊。

従来のラジカル制御形白顔料

多重ラジカル制御形酸化チタン[多重構造白顔料]
アルミニウム、ジルコニウム、ケイ素、有機物で処理されており、自動車や重防食等の極めて高い耐候性が求められる分野で使用されています。T2はラジカル制御効果に大きく貢献するSi層、Al層の処理方法を見直した新しい処理法により、既存のラジカル制御形酸化チタンをはるかに凌ぐ耐候性に最も特化した酸化チタンを採用しました。
光安定剤、紫外線吸収剤の高配合と長寿化
多重ラジカル制御形酸化チタン
コーティング層によりラジカル制御の効果が見られるが、完全には封じ込めきれない。
無機を超える有機トリプルレジン

高配合フッ素化合物
塗料用樹脂最高の結合力を発揮するフッ素化合物(C-F結合)を、従来のフッ素樹脂塗料を凌ぐ高い割合で配合。
高いフッ素配合率
塗料中のフッ素原子量は耐候性に比例します。
高反応シリコーンレジン採用
高配合フッ素化合物のパフォーマンスを最大限に維持する高反応シリコーンレジンを配合設計。フッ素の耐候性を効果的に補強。
高反応シリコーンレジン
アクリルとシリコンが
1. 高い割合で手をつなぐ
(不反応、凝集が少ない)
2. 均一に、規則的に手をつなぐ
3. フッ素樹脂との相溶性、相性がよい
高反応シリコーンレジン採用
ポリオールとイソシアネートをHRC用に設計、強靭で密着性に優れた塗膜を形成。
無機素材は硬質で堅牢であるがゆえ、割れやすい側面も持っている。
HRC用に設計されたウレタン架橋は剛柔兼ね備えた強靭な性質を持ち、優れた密着性と耐久性を発揮。
HMDI(ヘキサメチルイソシアネート)
自動車、航空、工業、IT分野などで採用されているHMDIを使用。
従来、反応性の異なるアクリルとシリコンを均一に合成することは
難しかった。
退色不安を払拭し耐候性を向上
有機HRC樹脂の塗料パフォーマンスを最大限に発揮するためには
年月と共に進行する退色・変色の回避は避けることのできない課題でした。
導き出した答えは、“不安・懸念要素の追求”。
退色不安を払拭した塗膜は長期に渡り色彩を保ち、建物の美しさを維持し続けます。
有機顔料の制限
耐候性に不安のある有機顔料(青・黄・赤・緑)を可能な限り使用せず、退色不安を払拭。
無機顔料・有機顔料の退色変化
無機顔料に対し有機顔料は耐候性が低く早期退色しやすい。組み合わせた顔料の耐候性により塗膜は、退色・変色に差が生じ、時間の経過に伴いより進行していきます。
有機顔料の見直し
やむなく有機顔料を使用する際には、従来の耐候性を上回る顔料を採用。

〈色差⊿E(*ab)とは〉
官能(視覚)評価では光源や人間の目によって感度が違うため、色の差を定量的に数値化し、色差計で測色した値です。値が大きいほど色差が大きいということになります。

無機・有機顔料の組み合わせの違いによる発色の僅差について
赤と黄は有機顔料の中でも退色不安の大きな顔料です。赤を入れて調色した塗料は色見本通りの発色ですが、年月とともに退色が進行します。
一方、赤の代わりに赤さびで調色した塗料は、僅かながら色見本との差異が生じますが長期にわたってその色彩を保ちます。




塗料グレードの頂点は
「無機」から「有機HRCへ」
無機に終わりを告げ、塗料新時代が始まる。
タテイルはタテイルを越えて「T2 〜タテイル2〜」へ
